鍾馗さん

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おもしろい京都案内
─────────────────────────────第93号

こんにちは。
発行人の英学(はなぶさ がく)です。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが宜しくお願いします。

京都の街を歩いているとふと民家の屋根に置かれている鍾馗(しょうき)さんに目が留まります。
今回はなんのために置かれているのか?
その意味は?
といった疑問に迫ります。

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■■今日のテーマ■■

鍾馗さん
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京都では鬼門を大変気にします。
鬼門は陰陽道で鬼がいるとされている方角です。
表鬼門が東北で、裏鬼門が南西です。
京都の家の東北や南西の角に鬼が嫌いな南天や桃の木が植えてあるのはそのためです。
また鬼門封じのために東北の角をなくしている建物なども目にします。
京都御所の「猿が辻」などもその一つです。
また京都の街そのものも中心から東北の方角に当たる比叡山延暦寺や赤山禅院などに護ってもらっているのです。

京都の家の屋根には魔除けとして「鍾馗(しょうき)さん」の姿を見かけることがあります。
京都の町家の屋根瓦の上に高さ30センチぐらいの鍾馗さんという瓦人形をよく目にします。
これは一体何のために置かれたものなのでしょう?
太刀を持って怖い顔をして正面を睨みつけていますが、どこか可愛らしくもあります。
鍾馗さんを屋根の上に置くようになった由来にはある物語があります。


鬼より強い鍾馗さん

鍾馗の歴史は中国・唐の時代まで遡ります。
当時の皇帝・玄宗皇帝が 病に臥している時に夢の中に一匹の小さな鬼が現れたといいます。
その夢の中で鬼が玄宗の妻・楊貴妃の宝物を盗もうとしました。
鬼の手が玄宗にかかろうとした時、突然髭面の鍾馗が現れ鬼を引き裂き退治したそうです。
そして、玄宗が夢から覚めると病はすっかり治って元気になったといいます。
この話はその後あっという間に広まりました。
そして、それ以降髭面の鍾馗は道教の神として祭られるようになったと伝えられています。


なぜ京都を中心に広まった?

昔、三条に新たに薬屋を構えた時に大きな店の屋根に鬼瓦を葺きました。
すると向かいの家の奥さんが原因不明の病に倒れてしまいます。
原因を探ると、薬屋の鬼瓦により跳ね返った悪いものが向いの家に入ってしまっていることが分かりました。
そこで鬼より強い鍾馗さんを瓦屋に作らせ、魔除けに据えたところ奥さんの病が完治したと伝えられたのです。
それ以降、京都では鬼瓦の対面に鍾馗さんを据えるようになったといいます。
ではどうして京都に広がったのでしょう?
京都人の性格上、向かいの家が鍾馗さんを屋根に上げると、 同じように自分の家にも鍾馗さんを上げるからだと考えられています。
向かいの家にそのようなことをされても京都人は文句を言わず黙って同じことをするからだろうということのようです。
ただ、不快な思いをしないよう、近所同士にらみ合いにならないように正面を向いていない鍾馗さんの姿も多いようです。
他にも微笑み返しという意味を込めてお多福を対面に据える場合もあるようです。
今では屋根ではなく、玄関先に置くだけでも効果があるとも言われています。
昔から伝わる京都の鍾馗さんの姿はこれからもきっと受け継がれていくことでしょう。
京都中心部や西陣あたりの特に古い町並みなどを歩く機会があったら是非気にして見てみて下さい。


いかがでしたか?

京都は日本人の知識と教養の宝庫です。
これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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■■編集後記■■

お楽しみ頂けましたでしょうか?
私は当然、京都の魅力をお伝えしていてとても楽しいのですが、より多くの方達に共感して頂けたら嬉しく思います。

知識や教養は何の変哲も無い日常生活に彩りを与え、人生をより豊かで実りあるものにしてくれます。
京都の魅力に興味を持ち、日本そのものを深く知ることで自分を見つめ直すことが出来ます。
そして、親や祖先を敬い、母国に感謝する気持ちが深まるきっかけになれば幸いです。
また日本人とし国際社会で誇りを持って活躍するために欠くことの出来ない教養だと考えています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

毎回京都の興味深い、楽しいネタをお伝えします。
京都観光が数倍楽しくなるような、皆さんに役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡くださいね♪
では、また来週お会いしましょう!!       
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